Destructured
Yutaka Yamauchi

またまた子供を連れてカリフォルニア

恒例の夏のカリフォルニアです。子供の夏休みの間を最大限活用して丸1ヶ月滞在です。残すところ約10日となりました。

今年はとても考えさせられる年です。こちらに来る直前に学部で所属した石田亨先生の研究室25周年の合宿に参加しましたが、20年来の同級生や前後の先輩後輩の輝かしい成功を見て、自分の人生を振り返り自信喪失とこれらの自分のキャリアについて奮起した次第です。その前にUCLA時代の同級生(厳密には先輩)が訪問してくれました。そして今年の夏は子供を連れてUCLAの引退した恩師と、そこへ行く途中に住んでいる同級生(厳密には先輩)のところを訪問しました。みなさんお会いするのは12年ぶりぐらいです。またPARCでの最初の上司 Danny Bobrowとメンター Gitti Jordan、博論のコミッティーに入っていただいたChuck Goodwin先生などお会いする機会を得ず亡くなった方々もおられます。40代に入ると自分の過去を振り返るタイミングが来るようです。そこからどれだけ次の20年を前向きに進めるのかが問われているような気がします。


さて、米国にいる間、私は仕事をしなければならないので、子供はサマーキャンプに通っています。新しい場所で全然知らない人々の中に入っていくのはしんどいと思いますが、子供なりになんとか楽しもうとがんばってくれています。今ではどんなところに連れて行っても、すぐに抵抗なく入って行けるようになりました。自分ならできないだろうなと思うと本当に関心しますし、その分自分もそれ以上にがんばらなければとプレッシャーを受けています。子供二人を連れてのワンオペですが、子供たちが慣れてきたのでずいぶん助けられています。

サマーキャンプについて少し書いておきたいと思います。現地でも夏休みの間に子供を預けて仕事をするために、多くのサマーキャンプが用意されています。ベイエリアだけで400以上のキャンプがあります。ご興味があれば
こちらから検索できます。我々の場合は、2年離れた兄妹がいるので、両方を受け入れてくれるところに絞ります。だいたいSTEM教育、Art、クラフト、スポーツなどテーマがあるので、子供にあったものを選びます。今回は、クラフト、コーディング、ロボティックス、アートにしました。基本的に夏休みの自由研究はサマーキャンプで完成させることをミッションにしています... 昨年は木工で剣、今年はミシンでシャツを作りました。

サマーキャンプは
1週間(月-金)でワンセットになっているものが多いです。4週間半の滞在で、4つのキャンプを体験できます。基本的には9時から3時あるいは4時まで預かってくれます。extended careというのを購入すると、8時から5時ぐらいまでいけます。子供を送り届けた後すぐにすぐに戻って仕事をして、合間に買い物、洗濯、夕食の準備などをします。あっと言う間に、お迎えの時間となります。打ち合わせもランチをかねて短時間で済ませるように工夫しなければなりません。自分が倒れたり事故に合うと、子供が二人で取り残されてしまうという緊張感はありますが、そういう緊張感のある生活も楽しみの一つです。

おかげさまで仕事もできて、子供も成長するという充実した夏を過すことができます。我々研究者は海外に行かなければ色々な意味でキャリアが終ってしまいますが、ほとんどの方が共働きの現在の環境では家族に負担をかけますので、ある程度長期で行くのはなかなか難しい現実があります。だからといって諦めることもできないので、これまで子供を連れて米国、デンマーク、シンガポールなど色々な国に滞在しましたが、なんとでもなるということがわかりました。


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