アートの表現について、エステティック・ストラテジーの考え方とのつながりを中心に議論しました。
▶︎Topics
アート作品の制作とは/意味の連関を宙吊りにする/社会批判としてのアート/批判を表現することなく批判する/象徴の微妙な距離
▶︎References
判断力批判(全二冊)カント著, 篠田 英雄訳,岩波書店,1964
https://www.iwanami.co.jp/book/b246741.html
https://www.iwanami.co.jp/book/b246742.html
Kyoto Creative Assemblage ダイアログ:現代美術の(無)意味 -石原友明との対話-
https://assemblage.kyoto/archives/post/dialogue-ishihara-2025
京都クリエイティブ・アッサンブラージュのテーマのひとつである「存在論的デザイン」とは何か、なぜ重要なのかを、改めて議論しました。
▶︎Topics
多元世界・Pluriverse/多文化主義・文化多元主義の問題/表象の限界/最小の差異/思弁的実在論/LARP (Live Action Role-Playing)/世界の不可能性/普遍性の政治
▶︎References
アルトゥーロ・エスコバル『多元世界に向けたデザイン』
https://bnn.co.jp/products/9784802512527
Martin Savransky, Around the Day in Eighty Worlds https://www.dukeupress.edu/around-the-day-in-eighty-worlds
今回は現在の政治で注目を集めている「陰謀論」を、精神分析にもとづく社会理論の観点から説明しました。
▶︎Topics
グループとグリッド/大きな物語の終焉/神経症(neurosis)・精神病(psychosis)・倒錯(perversion)/疎外と分離/保守・リベラルの分断
▶︎References
Zizek, S. (2004). What can Psychoanalysis Tell us About Cyberspace? Psychoanalytic Review, 91(6), 801–830.
https://guilfordjournals.com/doi/10.1521/prev.91.6.801.55957
今回は一般社団法人Deep Care Labの川地真史さん、田島瑞希さんをお招きし、「Deep Care」や「儀礼」をキーワードに議論しました。
▼Topics
Deep Care Lab設立の経緯/“Deep Care”とは/「わたし」を中心にケアをとらえる/儀礼をデザインする/神話と儀礼
▼References
Deep Care Lab
アメリカの政治の背景にある「千年王国論」について、その基本的な考え方や歴史的な出来事について議論しました。
▶Topics
メアリー・ダグラス GridとGroup/Trumpismと福音派/前千年王国説と後千年王国説/十字軍と虐殺/ボヘミア/ピューリタン革命/ヒッピー/イーロン・マスク
▶References
メアリー・ダグラス『象徴としての身体 - コスモロジーの探究』https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314004152
ノーマン・コーン『千年王国の追求 』 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314010498
グラフィックデザイナーの大槻智央さんをお招きし、書体の捉え方や書体デザインの動向についてお伺いしました。
関連コンテンツの対談「時代の表現としての書体」も合わせてお楽しみください。
▶Topics
オリジナルフォント/値札のデザイン/透明に作りながらクセを持たせる/人気書体のクセ/美しいがデザインに使えない書体/服ではなく声としての書体デザイン/ロゴの短命化/技術進歩と書体の変化
▶References
Otsuki Chihiro | Portfolio Site:https://otsukichihiro.com/profile/
対談「時代の表現としての書体」:https://youtu.be/-Ez4dGcEp2I?si=tSsPRkasDtapWzH2
前々回の「儀礼の(無)意味」に引き続き、文化人類学における儀礼の議論を中心に、排除されたものが汚穢(けがれ)として疎まれると同時に、ときおり神聖性を持つ、という矛盾について議論しました。
▶Topics
境界性(liminality)/コムニタス(communitas)/ 儀式・呪術・タブーの意味/ 汚穢は創造性の源である/ 排除されたものが神聖性を持つ
▶References
ターナー, V. W. (2020). 儀礼の過程 (冨倉光雄訳). 筑摩書房.
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480510136/
ダグラス, M. (2009). 汚穢と禁忌. 筑摩書房.
ゲストに弦間一雄先生(大阪経済大学人間科学部教授)をお迎えし、言葉を使うコピーライティングにおいて「意味を差し引く」ことの難しさ・可能性について議論しました。
▶Topics
「おいしい生活」「Change Destiny」「丸くなるな星になれ」/コピーにおける無意味とは/コンセプトと最終表現の違い/保守的な記号(例: MAGA)と排除/現実の不可能性を表現する記号/鈴木一朗から「イチロー」へ/これからの社会に求められるコピーとは
▶References
Zupancic, A. (2017). What IS sex? MIT Press.
https://mitpress.mit.edu/9780262534130/what-is-sex/
敗者のつぶやき「#37 意味を差し引くデザイン」
今回は、儀礼の意味/無-意味について、再帰的近代化というキーワードとの関連を中心に、議論しました。
▶Topics
文化人類学・宗教学・精神分析との関わり/再帰的近代化/意味がないから意味がある/自己目的性/境界性
▶References
Turner, V. W. (2020). 儀礼の過程 (冨倉光雄訳). 筑摩書房.
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480510136/
福島真人. (1993). 儀礼とその釈義ー形式的行動と解釈の生成. In 課題としての民族芸能研究. ひつじ書房.
https://researchmap.jp/suro/published_papers/45961354
Staal, F. (1979). The Meaninglessness of Ritual. Numen, 26(1), 2–22.
認識的不正義について、人種主義や学術研究との関わりに触れながら議論しました。
▶Topics
認識的不正義(epistemic injustice)/証言的不正義・解釈的不正義・分配的不正義/人種主義との関連/組織論・経営学との繋がり/再帰性(reflexivity)/学問の不可能性
▶References
『認識的不正義』(ミランダ・フリッカー 著,佐藤邦政監訳,飯塚理恵 訳,勁草書房)
https://www.keisoshobo.co.jp/book/b620099.html
今回は、昨年の振り返りと今年の抱負について話しました。
昨年はXでいただいたコメントを十分に拾いきれなかった点が一番の反省点です。今年は収録の中で積極的に紹介していければと思います。「ここがわかりにくかった」「このテーマについて聞きたい」など、ご意見・ご感想はお気軽に、「#敗者のつぶやき」のハッシュタグをつけてXにて投稿いただけますと幸いです。
今年も「敗者のつぶやき」をどうぞよろしくお願いします。
X|敗者のつぶやき(@haisha_podcast)
https://x.com/haisha_podcast
弦間一雄先生(大阪経済大学 教授、コピーライター)をお迎えし、激動の時代として知られる60年代の雰囲気を、文化/政治/ビジネスなどの側面から議論しました。
▶Topics
Peet's Coffee & Tea/Starbucks/J. F. Kennedy/アメリカン・ニューシネマ/テレビ/Easy Rider/ Woodstock Music and Art Festival/Hippie/McDonald’s
今回は、11月8日にKYOTO CREATIVE ASSEMBLAGEで開催した対談イベント「社会課題とデザイナー - 佐藤可士和の仕事を読み解く-」を振り返りながら、「意味を差し引くデザイン」について、議論しました。
▶︎Topics
社会課題のためのデザイン/ALFALINK相模原/永遠回帰/サイコロのひとふり/無-意味の出来事/平等 ▶︎References
KYOTO CREATIVE ASSEMBLAGE ダイアログ:社会課題とデザイナー - 佐藤可士和の仕事を読み解く-
https://assemblage.kyoto/archives/post/dialogue-kashiwa-yamauchi-2024 ドゥルーズ, G. (2007)『意味の論理学』(小泉訳)河出書房新社. https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309462851/ https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309462868/
近年注目が集まっているクラフト・工芸について、具体的な事象や研究を取り上げながら、クラフト・工芸が人気を集めている背景を議論しました。
▶Topics:
伝統工芸/Material turn/懐石/伝統と革新/ニーチェ「永劫回帰」/ドゥルーズ/ 潜在性virtual/クラフトサケ
▶References:
ドゥルーズ『差異と反復』
Richard E. Ocejo 『Masters of Craft: Old Jobs in the New Urban Economy』:https://amzn.asia/d/09VevKuY
Yamauchi, Y. & Hjorth, D. (online first). Tradition, entrepreneurship, and innovation: The craft of Japanese fine dining. Strategic Entrepreneurship Journal. :https://doi.org/10.1002/sej.1512
今回は「パララックス」について、エステティックストラテジーとの繋がりを中心に、改めて議論しました。
▶︎Topics:
自身との差異/いかがわしい暗部/主体が客体に埋め込まれること/バートルビーの政治
▶︎Referenses:
敗者のつぶやき #29 パララックス
メルヴィル『書記バートルビー』
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334753160
スラヴォイ・ジジェク『パララックス・ヴュー』
ベンヤミンが『歴史の概念について』の中で取り上げた自動人形を起点に、機械・AIの文化を議論しました。
▶Topics
エキゾチックな自動人形/ 反乱を起こすロボット/ 機械と女性/ オリエンタリズム/ いかがわしい暗部/ AIの不気味さ
▶References
『歴史の概念について』(ヴァルター・ベンヤミン 著, 鹿島徹 訳/未来社)
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624011932
『ロボット(R.U.R) 』(カレル・チャペック 著, 千野 栄一 訳/岩波書店)
今回はヴァルター・ベンヤミンの「歴史」の概念を中心に議論しました。
▶Topics
イノベーションは「歴史的」である/マルクスの史的唯物論/過去への虎の跳躍/歴史を「停止」させ、別様の歴史を紡ぐ/勝者の歴史が排除したもの(=敗者)の救済/ドイツ悲劇の根源
▶References
『ドイツ悲劇の根源』(ヴァルター・ベンヤミン 著,浅井健二郎 訳/筑摩書房)
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480084934/
『ベンヤミン「歴史哲学テーゼ」精読』(今村仁司 著,岩波書店)
弦間 一雄先生(大阪経済大学 教授、コピーライター)をお招きして、時代の転換期としての80年代を政治・経済・文化といった多様な側面から議論しました。
▶Topics
新自由主義の台頭/ 大きな物語の終焉/「ウォール・ストリート」 / DTM・ダンスミュージックの興隆/コピーにおける口語使用/ 師匠仕込みのネタからその場のノリへ/ 90年代の不況・災害・事件
▶References
ジャン・フランソワ・リオタール『ポストモダンの条件』:https://amzn.asia/d/5E9ySD5
リフレクシビティ(再帰性・相互反映性)をキーワードに、ニーズと欲望の違いについて議論しました。
▶︎Topics:
ニーズと欲望/リフレクシビティ(再帰性・相互反映性)とは/研究対象と研究者の間の「距離」/まなざしと欲望の対象原因(objet a)/持続可能性と「美学化する距離」/保守的な欲望と進歩的な欲望
▶︎References:
・イノベーションとは欲望を深めること
https://assemblage.kyoto/topics/post/article-do-not-give-ground-relative-to-desire
・イノベーションの欲望
https://assemblage.kyoto/topics/post/article-revolutionary-desire
フェミニズムの歴史を振り返りながら、その思想や取り組みについて議論しました。
Topics: Personal is Political/ anti sex - pro sex/ Intersectionality/ 家父長制/ neoliberal feminism
References:
hooks, B. (2013). Dig deep: Beyond lean in. The Feminist Wire, 115.
柄谷行人氏とスラヴォイ・ジジェク氏のパララックスに関する議論を取り上げ、否認されたXについて理解を深めながら、新しい政治及びイノベーションの可能性を議論しました。
Topics: 柄谷行人/ スラヴォイ・ジジェク『パララックスビュー』/自身との最小の距離/ 否認されたX/ not all (全てでない)/ 綺麗に綴じることの危険性/ バートルビーの"I prefer not to"
References:
柄谷行人『トランスクリティーク』https://www.iwanami.co.jp/book/b255864.html
スラヴォイ・ジジェク『パララックス・ヴュー』https://amzn.asia/d/13ASs6k
日本のBarを題材にその歴史や独自性を説明しながら、「型」を極める文化の謎について議論しました。
▶︎Topics:
日本におけるバー文化の独自性/「究極の一杯」という世界観/所作をめぐる過剰さ/Japanese Bartending/クラフト文化の時代性と政治性/「映える」文化の影響/新しいバーの世界観
▶︎関連文献・リンク:
『Masters of Craft: Old Jobs in the New Urban Economy』
バーの一杯が「今日を少しだけいい日に」する理由
~フィールドワークから見えてくる、バーの「見えない価値」~
https://www.suntory.co.jp/wnb/anime_bartender/story/guide02.html
カント、リオタールなどを紐解きながら、意味のシステムの解体としてのイノベーションにおける「熱狂」の重要性を議論しました。
Topics:革命と熱狂/イマニュエル・カント『諸学部の争い』/熱狂は純粋な欲望=倫理的である/フランソワ・リオタール/空虚さを伴う観客の熱狂/時代の象徴/享楽と熱狂の関係性/時代を超えて伝播する熱狂
References:
フランソワ・リオタール『熱狂―カントの歴史批判』:
イマニュエル・カント『諸学部の争い』:
具体的な事象を配置し、社会に位置付け読み解くことで、時代の方向性を捉える方法論「イデオロギーの星座」の考え方を理論的背景を含めて議論しました。
Topics: イデオロギーの星座とは/ヴァルター・ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』/理念を浮かび上がらせる/モーターサイクルの例 (ソロウィルパワー、フロンティアスピリット)/敗者の救済と星座/ユニクロの読み解き/議論の土台・分析の根拠としての星座/歴史を理解する
ヴァルター・ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』:https://amzn.asia/d/03R6Xwfk
今回は改めて「パフォーマティビティ(行為遂行性)」を取り上げ、その成立と展開、そしてその水準での政治の可能性について議論しました。 ▶︎Topics 言語論的転回/ANTとパフォーマティビティ/ジェンダーのパフォーマティビティ/パロディの政治/美学化する距離の撹乱/カレン・バラッド ▶︎関連リンク 『言語と行為 いかにして言葉でものごとを行うか』 J. L・オースティン 著/飯野勝己 訳/講談社 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000314385 ジェンダーのパフォーマティヴィティ https://assemblage.kyoto/topics/post/article-gender-performativity
アクターネットワーク理論の根幹にあるアイディアとその限界をドゥルーズ=ガタリのアッサンブラージュ概念と比較しながら、議論しました。
▶︎Topics: 関係主義/配置/ラトゥール/重りのついた鍵/ミシェル・カロン/グレアム・ハーマン/ドゥルーズ=ガタリ/アッサンブラージュ=アジャンスマン/欲望の表現
▶関連リンク
ブリュノ・ラトゥール『社会的なものを組み直す: アクターネットワーク理論入門』
グレアム・ハーマン『四方対象: オブジェクト指向存在論入門』
ジル・ドゥルーズ, フェリックス・ガタリ『千のプラトー 上 ---資本主義と分裂症』
前回に引き続き、改めて「多元世界 Pluriverse」の概念に関して説明しきれなかったポイントを補足しながら議論しました。
▶︎Topics
オートポイエーシス/ニコラス・ルーマン/多元主義⇔多元世界/表象不可能性/意味のシステムの「間」/パララックス(視差)/言語ゲーム/強い関係主義/「美学的な距離」の問題
▶︎関連リンク
「多元世界 Pluriverse」
Kyoto Creative Assemblge 2024.4.27記事
https://assemblage.kyoto/topics/post/pluriverse-and-aesthetics
『多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること』
A. エスコバル 著/水野大二郎, 水内智英, 森田敦郎, 神崎隼人 監訳/ BNN
https://bnn.co.jp/products/9784802512527
『トランスクリティーク』
柄谷行人 著/岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/book/b255864.html
京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 副機構長/教授の水野大二郎先生をゲストにお迎えし、水野先生が翻訳の監修を担当された『多元世界に向けたデザイン』の内容を中心に「多元世界 Pluriverse」について議論しました。
※今回の収録は、Kyoto Creative Assemblageの修了生の主導で実施されたカンファレンスの中で、公開録音を行いました。会場の音声も含まれておりますこと、ご了承ください。
▶︎Topics
デザインの存在論的帰結/認識論(epistemology)から存在論(ontology)へ/強い関係主義/オートポイエーシス/「複数の世界」ではなく、世界と世界の「間」/多元世界とエステティック・ストラテジー
▶︎関連リンク
『多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること』
A. エスコバル著/水野大二郎, 水内智英, 森田敦郎, 神崎隼人,監訳/ BNN
https://bnn.co.jp/products/9784802512527
「多元世界 Pluriverse」
Kyoto Creative Assemblge 2024.4.27記事
https://assemblage.kyoto/topics/post/pluriverse-and-aesthetics
今回は、ゲストに大阪経済大学人間科学部教授の弦間一雄先生をお迎えし、広告の歴史と現在地、これからについて議論しました。
Topics:広告の歴史(写実→抽象→思想)/"Think small."/広告代理店は、誰の「代理」か/「敗者の救済」としての広告/広告の現在地(テレビ広告・デジタル広告・「現象創造」)/ネガティブに受容される広告と、広告"らしくない"広告の拡がり/パララックス/美学的な「宙吊り」をつくる
<ゲストプロフィール>
弦間 一雄(げんま かずお)
大阪経済大学人間科学部教授
京都大学経済学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科修了。専門はブランディング・デザインの研究と、そのクリエイティブの実践。日本流行語大賞金賞、日経広告賞、ACC賞などを受賞。共著書に『経営は哲学なり』他。博報堂にてコピーライターとクリエイティブディレクター、多摩美術大学講師、中央大学専門職大学院特任教授などを経て、2013年より現職。Kyoto Creative Assemblage講師。
現象学や精神分析など、「見ること・見られること」の理論の系譜を振り返り、ユーザー自身が商品やサービスから見られていることに着目しデザインする重要性を議論しました。
Keyword: 視線/J. Sartre/M. Ponty/M. Foucault/ラス・メニーナスの絵画/J. Lacan/海中に光る缶/A. Zupancic/トラウマ・欠如・歪み・謎/iMac G3
■参考文献
ジャン=ポール・サルトル『存在と無』
https://www.chikumashobo.co.jp/special/sartre/
Alenka Zupancic, The Shortest Shadow: Nietzsche's Philosophy of the Two
主体と構造の二元論を乗り越えを企図した「実践」概念を取り上げ、社会科学におけるその多様な議論の系譜と展開について議論しました。
Keyword: 実践とは/主客二元論を切り崩す/P.Bourdieu/A. Giddens/エスノメソドロジー/Situated Learning/ Communities of Practice/逸脱を捉える
<参考文献>
Pierre Bourdieu. Outline of a Theory of Practice
ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』:
石井洋二郎『差異と欲望』:https://amzn.asia/d/3Mq2S9j
Lucy A. Suchman. Plans and situated actions
Jean Lave. Situated Learning: Legitimate Peripheral Participation (Learning in Doing: Social, Cognitive and Computational Perspectives)
社会学者ピエール・ブルデューの学術的貢献を振り返り、その理論の有用性と違和感をジャック・ランシエールによるブルデュー批判を取り上げながら議論しました。
Keywords: 文化を規定する闘争/ハビトゥス/ディスタンクシオン/自由趣味と必要趣味/オムニボア/ランシエールによる批判/感性的秩序の宙吊り
<参考文献>
ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』:
石井洋二郎『差異と欲望』:https://amzn.asia/d/3Mq2S9j
Richard A. Peterson and Roger M. Kern. Changing Highbrow Taste: From Snob to Omnivore: https://www.jstor.org/stable/2096460
ジャック・ランシエール『感性的なもののパルタージュ: 美学と政治 』:https://amzn.asia/d/c5X5Rog
日常に組み込まれたシステミックな人種主義の根深さと、その根底にある欲望の問題としての排除について議論しました。
Keywords: 人種主義とは/構造化された人種主義/ポストレイシャル言説の危険性/知識ではなく欲望の問題としての排除/いかがわしい欲望に向き合う
<参考文献>
Racecraft: https://a.co/d/hMyWL3X
Racist fantasy: https://amzn.asia/d/g2lDUaM
ゲストに京都大学経営管理大学院特定助教の柳淳也先生をお迎えし、ご著書『揺さぶる経営学: LGBTQから問い直す企業の生産性』について伺いながら、セックス、ジェンダー、LGBTQについて語ることの不可能性や、研究することの困難さについて議論しました。
◇Topics
LGBTQ+ / セクシュアリティ / 生産性への疑問 / CMS(クリティカル・マネジメント・スタディーズ)/ 包摂の言説が孕む問題
◇関連文献
揺さぶる経営学: LGBTQから問い直す企業の生産性
ご感想、疑問点、扱って欲しいテーマ等を、Xで募集しています。敗者のつぶやき公式アカウントをフォローの上、#敗者のつぶやき をつけて呟いてください。
◇関連リンク
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▶︎ダイヤモンドオンライン連載
「文化をデザインするビジネスリーダーたち」
今回は、バデュウによる革命に関する理論を引きながら、「潔い切断」が「無-意味」のイノベーションに必要となる背景を議論します。
◇Topics
3つの「無-意味」 / 「シンプル」を突き詰めた先にある過剰さ / アレとしか言えない「空虚な記号」 / 出来事(event)による 歴史の断絶=革命
◇関連文献
存在と出来事 | アランバティウ
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▶︎ダイヤモンドオンライン連載
「文化をデザインするビジネスリーダーたち」
今回は、昨年末にKyoto Creative Assemblageの公開イベントとして開催した佐藤可士和さんとの対談の内容を振り返りながら、イノベーションにおける「潔い切断」の重要性について、議論します。
◇Topics
意味の世界を綴じる / クッションの綴じ目 / 象徴 / 「無-意味」を作り込む / 潔い切断(clean cut)
◇関連リンク
▶︎イノベーションのアート: 新しい価値創造の方向性 - 佐藤可士和
https://assemblage.kyoto/archives/post/-dialoguekashiwa-yamauchi2023
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2023年6月にスタートしたポッドキャスト「敗者のつぶやき」。今回は、年内最終回の節目にあたり、半年間のプログラムを振り返ります。また、Xでリスナーの方からいただいたご質問にも答えています。
今後も、「ここがわかりにくかった」「もっとこのような事例について聞きたい」等ご意見・ご感想がありましたら、Xで「#敗者のつぶやき」のハッシュタグをつけて投稿ください。
半年間ご視聴いただきありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。良いお年を。
◇Keywords
今年話したトピックについての振り返り / 改めて、「敗者」とは? / 来年話したいトピックについて (AI、プルリバース、宙吊りと救済)/ エステティック・ストラテジーのBtoB領域への活かし方 / 持続可能性へのデザインとしての、「遊び、笑い、玩具」の効果 / "美学化する距離"を感じる商品へのモートン的な批判
◇関連リンク
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▶︎ダイヤモンドオンライン連載
「文化をデザインするビジネスリーダーたち」
「人々はなぜ解体を欲望するのか、人々はなぜ恐れと慄きを感じさせる悲劇を喜んで見るのか」
前回は、「欲望」概念を用いて、なぜ意味のシステムを解体することがイノベーションに繋がるのかをご説明しましたが、
今回はさらに一歩踏み込んで、人々がなぜ意味のシステムの解体を欲望するのか、根幹にある「享楽」概念についてご紹介しながら、議論します。
「ここがわかりにくかった」「もっとこのような事例について聞きたい」等ご意見・ご感想がありましたら、Xで「#敗者のつぶやき」のハッシュタグをつけて投稿ください。
◇Key Words
享楽/ジュパンチッチ/リアルの倫理/カント/ラカン
◇関連リンク
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▶︎ダイヤモンドオンライン連載
「文化をデザインするビジネスリーダーたち」
「人々の欲望を掻き立てることでお金を稼ぐといった資本主義的な意味での欲望ではない。むしろその真逆である。」
なぜ意味のシステムを解体し敗者を救済することがイノベーションに繋がるのか、方法論の根幹にある「欲望」概念について議論しました。
次回は「享楽」をテーマにお話しし、より方法論の核心に迫ります。番組をフォローして、更新をお待ちください。
◇Key Words
欲望/ドゥルーズ/ガタリ/ラカン/ジジェク/空想/トラウマ/欲望の対象原因/iPhoneの箱/MacDonaldsのポテトの入れ物/眼差し/無-意味
◇関連リンク
▶︎Why Theory
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▶︎山内裕
▶︎ダイヤモンドオンライン連載
「文化をデザインするビジネスリーダーたち」
https://diamond.jp/category/s-bunkawodesign
第10回は、山内裕教授が提唱したサービス理論「『闘争』としてのサービス」について、概要と理論的背景を噛み砕いてご紹介しました。加えて、現在取り組んでいるイノベーション創出理論エステティック・ストラテジーとの繋がりについても言及しています。
人間中心設計(HCD)を超えたサービス理論、イノベーションが起こる条件についてご興味をお持ちの方は、ぜひお聞きください。
◇Key Words
サービスデザイン/人間中心設計への批判/価値共創/寿司屋/ヘーゲル/ブルデュー/ドナルド・ノーマン/フーコー
◇関連リンク
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▶︎山内裕
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第9回は、ジョアン・コプチェクやジュディス・バトラーによるジェンダーの議論を手がかりに、イノベーションに必要な「ラディカルな政治の可能性」についてお話します。
◇Key Words
ジョアン・コプチェク / ジュディス・バトラー / 言説空間の中での政治 / 言説空間を構築する上での政治 / 構成的外部 / 無-意味 / ジャック・ランシエール / 美学と政治 / 感性的な秩序の中断 / 分け前なきものの分け前 / 無-意味のイノベーション
◇関連記事
ジェンダーとメランコリア
https://assemblage.kyoto/topics/post/article-gender-and-melancholia
◇関連リンク
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▶︎山内裕
▶︎ダイヤモンドオンライン連載
「文化をデザインするビジネスリーダーたち」
https://diamond.jp/category/s-bunkawodesign
第8回は、「ジェンダーのパフォーマティビティ」について議論します。
◇Key Words
ジュディス・バトラー/パフォーマティビティ/反復/アッサンブラージュ/アイデンティティ・ポリティクス/構成的外部/メランコリア/享楽/イデオロギーの呼びかけ
◇関連記事
ジェンダーのパフォーマティヴィティ
https://assemblage.kyoto/topics/post/article-gender-performativity
◇関連リンク
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▶︎Kyoto Creative Assemblage
▶︎山内裕
▶︎ダイヤモンドオンライン連載
「文化をデザインするビジネスリーダーたち」
https://diamond.jp/category/s-bunkawodesign
第7回は、前回に引き続き「持続可能性」について議論します。
ダーク・エコロジー/美学化する距離/パロディの政治性
▼参考リンク
・持続可能性のためのデザイン (前編)
https://assemblage.kyoto/topics/post/article-ecology-without-nature
・デザインの持続‹不›可能性 (後編)
https://assemblage.kyoto/topics/post/article-redoubling-contradiction
第6回は、「持続可能性」をテーマにお話しします。
ティモシー・モートン/自然なきエコロジー/ダーク・エコロジー
▼参考リンク
持続可能性のためのデザイン (前編)
https://assemblage.kyoto/topics/post/article-ecology-without-nature
デザインの持続‹不›可能性 (後編)
https://assemblage.kyoto/topics/post/article-redoubling-contradiction
第5回は、「アート」という概念が成立した近代以降の歴史を振り返りながら、アートと資本主義の関係について考えます。
ランシエール/ブルデュー/ベンヤミン
▼参考リンク
なぜビジネスにとってアートが重要か
https://assemblage.kyoto/topics/post/art-for-busienss
第4回は、「エステティクス」について話します。
カント/デザイン思考/ランシエール
▼関連リンク
私たちのアプローチ - エステティック
https://assemblage.kyoto/topics/post/article-aesthetic-strategy
第3回は、「価値転換」とは何かについて話します。
ニーチェ/佐藤可士和/ココ・シャネル
◇関連記事
“現代のニーチェ”佐藤可士和「僕のブランディングの原点は、クラスの友達それぞれの“輝き”をみつけること」
https://assemblage.kyoto/topics/post/dialogue2022-satokashiwa03
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第2回は、「イデオロギー」とは何かについて議論します。
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ポッドキャストのタイトルにも使用している「敗者」という概念について話します。
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