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Yutaka Yamauchi

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外国人排斥は、外国人は何か自分たちにはアクセスできない欲望を持っているのではないかという、いかがわしい空想に基づきます。この排斥を通して、他者に自らの欲望を映し込んでいるのです。だから理屈で批判するのではなく、この欲望を拒否すること、つまり無-意味を提案することが重要なのです。 ... see post

整理すると、システムが排除する無-意味がシステムを支える核であるなら、この無-意味を称揚しりことは避け、無-意味の位置を無-意味に占める必要があるのです。これがバートルビーの政治の意味です。このPassiveに見える行為は、システムを解体する唯一のAggressiveな道ということになります。 ... see post

システムを解体する政治では、排除された無-意味の位置を占めなければなりません。しかし無-意味に意味があるとシステムを批判すると、システムのいかがわしい欲望を逆に増幅してしまいます。だから、単に無-意味なものとして、無-意味な位置を占めること、つまり何もしないこと必要があるのです。 ... see post

なぜでしょうか? 資本主義は余剰のよって駆動するのですが、端的にはシステムから排除されるものへの欲望を養分としていると言えます。システム自体がシステムを逸脱したいという欲望に支えられているのです。そうであるなら、そのような欲望を拒否すること、つまり何もしないということが重要です。 ... see post

逆に、Passively Aggressiveという政治が、バートルビーの政治です。メルヴィルの小説でバートルビーは「I prefer not to...(しないことを選ぶ)」と言うことを繰り返し、何もしないことで、人々を苛立たせ混乱させます。Passiveに見えることが、逆にaggressiveな批判となりうるわけです。 ... see post

現在、資本主義を批判するのに行動を起こすことが限界に陥っています。アクティブな批判の政治は成功しないことを折り込み済みであり、失敗することの美学になってしまうからです。Aggressiveに見えるけど、最終的には受動的であきらめているAggressively passiveです。 ... see post

バートルビーの政治と言われる、「何もしない」ことの政治を、ジジェクに基づいて議論しました。何もしないというのは、もちろん、投票しないとか、問題を見ても何もしないという意味ではなく、よりアクティブに批判するために、何もしないということです。 ... see post

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Podcast 「敗者のつぶやき」

最近はもっぱらポッドキャストで情報発信やっています。詳細はこちら

#52 『バートルビー』の政治 - July 12, 2025 / spotlight

#51 Blackness - June 28, 2025 / spotlight

#50 意味のイノベーション - June 14, 2025 / spotlight

#49 アートの表現 - May 31, 2025 / spotlight

#48 存在論的デザイン - May 17, 2025 / spotlight

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京都クリエイティブ・アッサンブラージュ

価値創造人材育成プログラム 京都クリエイティブ・アッサンブラージュ を運営しています。京都大学、京都市立芸術大学、京都工芸繊維大学の3大学を中心に、時代の最前線で活躍するデザイナー、アーティスト、起業家らが結集し、新しい創造性を育みます。文部科学省「大学等における価値創造人材育成拠点の形成事業」採択プログラムです。

https://assemblage.kyoto

ダイヤモンドオンラインの連載もやっています。

https://diamond.jp/category/s-bunkawodesign

ABOUT ME

Yutaka Yamauchi is Professor at Kyoto University, Graduate School of Management, with joint appointments at Design School and Graduate School of Economics. Prior to joining GSM in 2010, he was a researcher at Palo Alto Research Center (PARC), a Xerox Company. He obtained Master's and Bachelor degrees in Computer Science from Kyoto University and Ph.D. in Management from UCLA Anderson School.

京都大学経営管理大学院教授。経済学部・経済学研究科、およびデザインスクールにて兼務。1998年京都大学工学部情報工学卒業、2000年京都大学情報学修士、2006年UCLA Anderson Schoolにて経営学博士(Ph.D. in Management)。Xerox Palo Alto Research Center研究員を経て、京都大学経営管理大学院に講師として着任。2021年4月より現職。

研究についてのわかりやすい本

わかりやすい記事

Yutaka specializes in organization studies with a humanities orientation, e.g., culture and aesthetics. He has done research on service interaction, design, and culture, e.g., sushi bars in Tokyo, and expanded into a broader domain of craft and tradition. Based on this research, he seeks to develop a new perspective on creativity, value creation, and social change. He is currently leading the program—Kyoto Creative Assemblage—to foster creativity, chartered by Ministry of Education (MEXT), 2021-2026.

現在は、人文学的視点から「文化の経営学」に注力して研究している。特に、エスノメソドロジーの観点から、主にサービス提供者と客の間のインタラクションを分析している。単著『「闘争」としてのサービスー顧客インタラクションの研究』を上梓した。その後、文化、工芸、美学へとスコープを広げ、価値創造、社会変化、創造性のための新しいアプローチを探求している。特に、文部科学省価値創造人材育成拠点形成事業(2021-2025年度)として、社会人向け創造性教育プログラム京都クリエイティブ・アッサンブラージュを主宰している。

Yutaka teaches professionals a cultural and aesthetic approach to innovation, as well as graduate and undergraduate courses on organization theory, organizational culture, and service management. He supervises MBA and Ph.D. students in the Graduate School of Management, Ph.D. students in the Graduate School of Economics, and undergraduate students in the Faculty of Economics. In addition, he leads CHA (Creativity in Humanities and Aesthetics), a program that conducts research on craft, tradition, and tea ceremony.

組織行動、社会デザイン論・実践、サービス経営学、組織文化論などの科目の他、社会人向けにイノベーションの文化的アプローチを教えている。経済学部のゼミでは、文化の読み解きと新しい文化のデザインに取り組んでいる。また、2024年より寄附講座CHA (Creativity in Humanities and Aesthetics)を運営し、工芸、伝統、茶の湯などの研究を主導している。

Kyoto University
Graduate School of Management
京都大学
経営管理大学院

Kyoto Creative Assemblage 京都クリエイティブ・アッサンブラージュ

CHA - Creativity in Humanities and Aesthetics 寄附講座

Graduate Schoo of Economics
経済学研究科

Kyoto University Design School
京都大学デザインスクール

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Kyoto University Graduate School of Management
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〒606-8501京都市左京区吉田本町

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電話: 075-753-3536
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