Theories of Designing Society
Yutaka Yamauchi

2024/6/28 改版

社会デザイン論 Theories of Designing Society

大学院横断科目 2025年前期

水曜日2限 10:30-12:00

山内 裕
京都大学経営管理大学院
075-753-3536
ObscureMyEmail

佐藤 那央
京都大学経営管理大学院

このシラバスは多少変更される可能性があります。

授業の目的

文化の視点から新しい価値を生み出す、エステティック・ストラテジーの背景にある理論的な考え方を学ぶ。エステティック・ストラテジーの実践は、後期「社会デザイン実践」で学ぶ。どちらを先に履修しても構わないが、社会デザイン実践を受講した上で、社会デザイン論を受講すると、方法論の理解が深まる。社会デザイン論だけ受講しても、人文学的な理論とその社会への適用について学ぶことができる。

文部科学省価値創造人材育成拠点形成事業「京都クリエイティブ・アッサンブラージュ」の内容を随時取り込んで実施します。

到達目標

  • 社会の変化を捉えるための人文学的視座、新しい価値を生み出すための実践方法論を理解する。
  • 価値創造の実践方法論をよりよく実践するための理論的背景を理解する。

履修要件

特になし

教科書

後程指定します。

参考書

  • 山内裕, 平本毅, 杉万俊夫. (2017) 『組織・コミュニティデザイン』(共立出版).
  • 杉万俊夫 『グループ・ダイナミックス入門―組織と地域を変える実践学 』(世界思想社)ISBN:4790715884
  • 山内裕 『「闘争」としてのサービス』(中央経済社)ISBN:4502137413

欠席の連絡

こちらから入力してください。

https://yamauchi.net/absence/

評価

出席と授業への貢献、グループワークの課題や発表の成績を総合して評価する。その他、個別の簡単なレポートなどを実施する可能性がある。

事例分析と最終発表

チームで事例を理論的視点に応じて分析します。最終発表を行います。

授業用ウェブサイト

資料のダウンロード・アップロードはPandAを通して行う。
https://panda.ecs.kyoto-u.ac.jp/portal

授業資料

PandA上で配布する(印刷して配ることはない)。

オフィスアワー

以下のカレンダーに掲載する「Open」の時間帯をオフィスアワーとする。Openの時間を確認し、事前にメールでアポイントメントを取る。 https://yamauchi.net/officehour

計画

講義の他に、オプションでフィールドワーク(大津市)を組み合せる。旧三高の艇庫を題材に議論する。学研災保険に加入しておくこと。

1. イントロダクション 4/9

2. 価値創造のアプローチ 4/16

3. 主体、近代、非本質主義など 4/23

  1. 組織化
  2. 役割距離
  3. 主体

4. 歴史の転換、革命、星座、過去の救済 4/30

  1. 敗者の救済
  2. 星座とは

PandAにアップロードした、「歴史の概念について〔歴史哲学テーゼ〕」を読んでみてください。

5. 文化と自己 5/7

  1. 文化的エリート
  2. 自由と不安
  3. ポストモダニティー

6. 弁証法、自己表現 5/14

  1. 鮨屋のサービス
  2. サービスの弁証法
  3. サービスのわかりやすさ・わかりにくさ
  4. サービスの相互主観性

参考講義

  1. おもてなし

7. パフォーマティヴィティ 5/21

  1. 言語論的転回
  2. ジェンダーのパフォーマティヴィティ

参考講義

  1. 経済学のパフォーマティヴィティ 1
  2. 経済学のパフォーマティヴィティ BSM方程式

8. イデオロギー、主体化 5/28

  1. イデオロギー
  2. 世界観とイデオロギー
  3. イデオロギーと同一化

9 実践、物質性 6/4

  1. 実践
  2. アクターネットワーク理論
  3. 社会物質性

参考講義

  1. 技術の社会的構成
  2. 社会技術システム

10. 欲望と要求、享楽の倫理 6/11

  1. 欲望のひみつ
  2. 享楽
  3. 人種差別

11. 美学、政治 6/25

  1. エステティック
  2. アートと資本主義
  3. 資本主義の美学化

12. 価値転換 7/2

  1. 価値転換

13. クッションの綴じ目、象徴 7/9

  1. 世界観を綴じる

14. 熱狂 、パララックス 7/16

15. 最終発表