Destructured
Yutaka Yamauchi

イデオロギーのデザイン

最近イデオロギーについて話すことが多くなってきました。古い政治的なイデオロギーというよりも、我々の社会にあふれる様々なアイデアについてです。… 人々が同一化するようなイデオロギーを作り上げることができると、人々を魅了する価値を作り上げることができるからです。素直に言うとヒット商品が生まれるからです。ヒット商品は人々のニーズを満たしても生まれません。むしろニーズを満たしてはいけないのです。デザインに求められているのは、このイデオロギーを正確に理解する歴史感覚であり、新しいイデオロギーを生み出す矛盾した実践です... Read More…

EGOS and OS Workshopを終えて

EGOS and Organization Studies Workshopが無事終わりました。多くの方のご支援で大成功となりました(と、みなさんからフィードバックを受けました)。しんどかったですが、やってよかったと思います。このワークショップの目的は、EGOS (European Group for Organizational Studies)というヨーロッパ中心のグローバルな学会と、東アジアの研究者コミュニティを橋渡しするというものでした。… このワークショップをやるにあたって注意してきたのは、欧米の研究者と日本・東アジアの研究者が「対等」に運営するということです。

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主体の何が問題か

自分の研究では主体概念や人間中心主義を批判したりするのですが、最近きちんと説明しなければ通じないことが多かったので、あらためて書いておきます。組織文化論のレジュメとして...

主体を批判するというとき、よく勘違いされるのは、人間という存在を否定しているわけでも、人の意図的あるいは戦略的な行為を否定しているわけでもありません。むしろ人の行為を積極的に説明するために、まず議論する必要があるのです。まず「主体」というのが特殊な概念だということを説明する必要があります。主体概念は近代という時代に特有の考え方で、それ以前にはあまりピンと来ないもので、近代から距離を取った我々の時代においても前提とできないものです…
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真実を伝えるメディアのデザイン

学部ゼミの活動で、後期から「真実を伝えるメディアをデザインする」を始めています。テレビや新聞などの現在のメインストリームのメディアはどうしても真実(広い意味で)を伝えるということができません。真実を真実だと言って伝えると信憑性がなくなる時代ですが、特にメインストリームのメディアは真実を真実らしく伝えるしかないように思います。そこで越前屋俵太さんと一緒に、そういうメディアの可能性を探っています。俵太さんが30年弱前に…


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組織論におけるエスノメソドロジー

少し前になりますが、『組織科学』という国内組織研究の中心的な雑誌に「質の高い研究論文とは?」というスゴそうな特集がありましたが、その影で平本さん(と私)が書いたエスノメソドロジーの論文が掲載されました。このような特集が対象としているメインストリームから外れた場所で仕事をしている我々にとっては、「質の高い研究論文とは」という特集の後ろに、自由論題で掲載されたのは少し悪意を感じなくはないですが、しょうがないとも思います。

エスノメソドロジーは組織論に貢献できるという信念を持つ研究者は多く、これまで様々な研究者が試みてきました…
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